増川朋花さんの展示です。私は数年前から個展が開催されるたびに足を運び、彼女の作品を見続けてきていました。彼女の作品は従来からある日本画の技術を使いながら、新しい表現を試みようと創意工夫し作品を作り上げてきています。
作品は火口湖を描くだけのシリーズなのですが、初めて見た時にはとても平面的で顔料の領域を作り上げ色彩面として広がりを作り上げる面白さを感じていました。しかし、今回の作品はその中に大きな空間が表現されていて絵を見る観客の目線を、作家の目線と合わせるような自然のダイナミクスが表現されていました。ギャラリーの一部には彼女のスケッチまでが展示され、とても良い作品群となっています。
時間のある方は是非足をお運びになると、気持ちの良い火口湖を共有する事が出来ます。
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