まずは、桜木町旧東横線駅舎で行われている上畠益雄氏の「チヨガミックスの世界」ディジタル・イメージの仲間ですがご挨拶した事があるのかどうか不明。ずっと同じ事を貫いて展示しているチヨガミックスは初めて見る方には面白いのかも知れませんが、私にはあまり変化が見られずちょっと残念。でも、ペーパークラフトの「チヨガミット」は千代紙というアナログ素材をデジタル変換し、さらにアナログへ戻すと言う事が面白い発想として新しい展開を見せるのかなとちょっと期待が持てました。31日まで。
次は銀座日動画廊。こちらは「太陽展」を開催中です。やはりベーシックな部分として油彩画は素材感が多様でとても面白い。デジタルでもこの様な表現が出来るかなど、深く考えながら一つ一つの作品をじっくりと眺める事が出来ました。ぐるっと回り最後の作品に目が止まってじっくり見ていたのですが、そこで中にいた人に話しかけられたのですが、その作品は若手女流新人の作だという事。やはり、若手はテクニックに溺れない新しい視点が感じられ興味を引く部分があるようです。
●ビルの三階にあるギャラリー桜の木。菅原さちよ氏の「人遠いえにしえの月 とこしえの花」を見てきました。こちらは小規模ながらとても良い雰囲気の画廊です。岩絵の具、箔、墨を美濃紙の上に展開しています。気持ちの良い日本画の空間とふわっと浮かび上がるような優しい色使い、そして、煌めきを押さえた金箔。私とちょうど一回り違う年齢ですが、落ち着きと若さが画面に広がっています。良いですねこういった作品は。
●ギャラリーSILKLAND。鈴木強氏の「傾き者旅日記」。笑いは幸福の最小単位という彼の作品コンセプトは描かれる動物たちがユーモラスに語りかけてくれています。こちらも箔を多用した日本画で、煌めくような箔の使い方をして前記の菅原さんの作品とは全く違います。でも、この箔の煌めきが画面の中の動物たちの喜びと楽しさを演出しています。絵を見ながら思わずこちら側でもニコリと笑顔が出てしまう作品でした。
●gggの矢作喜從郎[Magnetic Vision/新作100点]視覚世界の不思議な成り立ちに興味を持ち、その世界の謎に様々な角度から迫るという事なのですが、私には何が謎なのか全く理解できず。三色分解を印刷し拡大された中央に円を作り中には凹レンズで見たような縮小画面が配置されています。フライヤーには高く評価されていると書かれていますが、こういう作品を批評家達がどう評価するのでしょう。アートってこういう物だとしたら、その世界観は間違っているのではないかと考えてしまいます。大きな作品100点を並べる事にだけは感動しました。
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